“どぞうさがみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
土蔵相模80.0%
土蔵相摸20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江の島へ行った帰り、遅くもないのに、土蔵相模どぞうさがみで一と晩遊んだ町内の若い者が五六人、スッカラカンになって、高輪たかなわの大木戸を越すと、いきなり声を掛けたものがあります。
「え、仲間の若い人たちは、前の晩から品川へ行って、土蔵相模どぞうさがみで遊んでいたそうで——」
妓楼は主に品川の島崎湊屋みなとや土蔵相摸どぞうさがみで、引手茶屋は大野屋万治方であった。湊屋のお染はもっとも久しい馴染であった。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)