“つちみかど”の漢字の書き方と例文
語句割合
土御門100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
都のてらでらの鐘がいぬの刻(午後八時)を告げるのを待ち侘びて、千枝太郎は土御門つちみかどの屋敷を忍んで出ると、八月九日の月は霜を置いたように彼の袖を白く照らした。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
『類聚名物考』二八五に土御門つちみかど大臣「君が代は諫めの鼓鳥れて、風さへ枝を鳴らさゞりけり」
それは天皇の十六歳のときの子であり、その子は四歳で、皇位についている。それが天皇土御門つちみかどであるが、「天皇」といわずに、「院」といっていた。(『増鏡』による)