“ちゃかっしょく”の漢字の書き方と例文
語句割合
茶褐色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶褐色ちゃかっしょくの粒々を、彼はそっと嗅ぐようにして見た。すると、甘く、香ばしい匂いが、かすかに感じられて来るのだった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
ほんの少しばかりところどころに茶褐色ちゃかっしょくに枯れちぢれた花弁のなごりがくっついていたことと、初夏の日ざしがボーイのまっ白な給仕服に照り輝き
B教授の死 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
きらきらと輝くような日光がまぶしく、細い路地をへだてた隣りの家のきりの花が、紫いろの穂もせて散って、茶褐色ちゃかっしょくのただの棒のようになっているのが目に入った。
軍国歌謡集 (新字新仮名) / 山川方夫(著)