“そんしばく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
孫思邈66.7%
孫子邈33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千金翼方は千金方と同じく孫思邈そんしばくの撰と称せられてゐる。千金方には傷寒の治法を詳にしなかつたので、翼方を作つたと云ふのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
当時躋寿館で校刻に従事していたのは、『備急びきゅう千金要方』三十巻三十二冊の宋槧本そうざんぼんであった。これよりき多紀氏は同じ孫思邈そんしばくの『千金翼方よくほう』三十巻十二冊を校刻した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
按ずるに孫思邈そんしばくは旧新唐書に伝がある。旧唐書に拠るに、歿年は高宗の永淳元年だとしてある。そして年齢が載せてない。癸酉の歳に廬照隣ろせうりんと云ふものが孫の家に寓してゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
千金方は、かみの医範の条に云つた如くに、唐の孫思邈そんしばくの撰に係る。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
また勅命によって孫子邈そんしばく啇山てきざんとを題とせる詩を作ったことは文明十二年の日記に見え、永正三年には陳外郎から和韻を求められてこれを書し与えたとあり