“ぜいし”の漢字の書き方と例文
語句割合
筮仕100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松田氏の談に拠れば、後に柏軒の幕府に重用せられたのは、茝庭と辻元冬嶺との歿後に筮仕ぜいししたからださうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
十一月二十八日に、榛軒は祖父隆升軒信階りうしようけんのぶしな筮仕ぜいしの記念会を催した。信階が福山侯に仕へてより五十年になつてゐたのである。めぐむさんの蔵する所の木村定良さだよしの文を此に録する。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
賦性豪邁なる柏軒は福山に奉職することを欲せず、兄も亦これを弟に強ふることを欲せなかつたのである。丙辰の筮仕ぜいしは柏軒が数多すうたの小事情にほだされて、忍んで命を奉じたのであつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)