“せんだぎ”の漢字の書き方と例文
語句割合
千駄木100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
団子坂を上って千駄木せんだぎへ来るともう倒れかかった家などは一軒もなくて、所々ただ瓦の一部分剥がれた家があるだけであった。
震災日記より (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
私が最も頻繁に訪問したのは花園町から太田の原の千駄木せんだぎ時代であった。イツデモ大抵夜るだった。随分十時過ぎから出掛けた事もあった。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
男「いえ、もうお構いなせえますな、へい有難う、え、貴方あなたにはお初にお目にかゝりますが、わっち千駄木せんだぎの植木屋九兵衞くへえという者でございまして」
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)