“すずらんとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鈴蘭灯50.0%
鈴蘭燈50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冷え冷えとした内庭に面した病室の窓から向側のむねをのぞむと、夕ぐれ近い乳白色の空気がかたい建物のまわりにおりて来て、内庭の柱の鈴蘭灯すずらんとうに、ほっと吐息のような灯がついていた。
美しき死の岸に (新字新仮名) / 原民喜(著)
鈴蘭燈すずらんとうの強烈なネオンが眼にちかちかと刺すように感じ、彦太郎は蹣跚まんさんたる足どりで、人混を縫いながら、劇場のある横町に入りこんで来て、弥次郎兵衛やじろべえというおでん屋に入った。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)