“しょくばい”の漢字の書き方と例文
語句割合
触媒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ずいぶん豚というものは、奇体きたいなことになっている。水やスリッパやわらをたべて、それをいちばん上等な、脂肪や肉にこしらえる。豚のからだはまあたとえば生きた一つの触媒しょくばいだ。
フランドン農学校の豚 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
彼は、おそらくあの女の澄んだ歌声を触媒しょくばいとして展開する、過去の中の自分の純粋さを愛している。が、同時に、その過去とはこんりんざい対面したくない気分で生きているのだ。
軍国歌謡集 (新字新仮名) / 山川方夫(著)