“しょうふだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
正札100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「きみはいつか、ぼくまでがだいのはらってない品物の正札しょうふだを切り取るようなことになるといけないと心配しているのだ」
また三井・大丸の品は正札しょうふだにて大丈夫なりとて品柄をも改めずしてこれを買い、馬琴の作なれば必ずおもしろしとて、表題ばかりを聞きて注文する者多し。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
仕切りと合せて正札しょうふだの付け替えもいたさなければなりませず、皺のできておりますところへは霧を吹いて火熨斗ひのしも当てなければなりませんし、三、四日は急に眼の廻るようなせわしさでございました。
蒲団 (新字新仮名) / 橘外男(著)
父親はいちいち品物を手に取って、ちょうちんの明かりで調べて、それを母親にわたすと、母親は小さなはさみで、正札しょうふだを切り取って、かくしの中に入れた。
なぜかれらはなにか戸の外で聞くもののあることをおそれるかのように、小声で巡査じゅんさの話をしていたのであったか。なぜ母親は品物を買ったあとで、正札しょうふだを切り取ったのであろうか。