“しゅうしゅうひん”の漢字の書き方と例文
語句割合
蒐集品100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吾人の蒐集品しゅうしゅうひん中にてその一例を求むれば、空に連なる薄暗き夜の山は濃き紫に、前方なる河水かすいは黒き藍色にいろどられたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
大きな机をまん中に、四、五脚の椅子を並べた部屋で、窓のある側を除いた両側の棚に、世界の国々の、あらゆるおもちゃを集めたらしい、珍らしい蒐集品しゅうしゅうひんがあって、英夫はまず目を見はった。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「闇、わしもこれで、六十年、天下の珍物を採集するに骨を折ってまいった。わしの蒐集品しゅうしゅうひんはまあ、どんな貴顕の宝蔵にも劣りはせぬつもりだ。大ていの品では、わしをおどろかすことは出来まいよ」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)