“しなのきんばい”の漢字の書き方と例文
語句割合
信濃金梅100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪解の水で湿しめっているところへ、信濃金梅しなのきんばいの、黄色な花の大輪が、春の野に見る蒲公英たんぽぽのように咲いている、アルプスの高山植物を、代表しているところから、アルプスの旅客が
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
三十分とは懸らなかったが寒さにふるえてしまった。尾根の西側には舟底に似た草原の窪地が続いて、目のさめるような鮮黄色の信濃金梅しなのきんばい珍車ちんぐるまの花などが咲いている。
大井川奥山の話 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
白山一華はくさんいちげの白と、信濃金梅しなのきんばいの黄とが、多く咲いている、チングルマの小さい白花、赤紫の女宝千鳥にょほうちどりなどで、小さい御花畑を作っている、霧の切れ目に、白河内岳が眼の前に、ぼんやり現われた
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)