“さけをほむるうた”の漢字の書き方と例文
語句割合
讃酒歌100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真淵の「うま酒の歌」にしろ、あれをおれが推奨するのは、そこに思想の開顕が見られるからだ。『万葉』の大伴卿の「讃酒歌さけをほむるうた十三首」にしても同事だ。
旅人は、讃酒歌さけをほむるうたのような思想的な歌をも自在に作るが、こういう沁々しみじみとしたものをも作る力量を持っていた。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
旅人の歌調は太く、余り剽軽ひょうきんに物をいえなかったところがあった。讃酒歌さけをほむるうたでも、「猿にかも似る」といっても、人を笑わせないところがある。旅人の歌調は、ふるえが少いが、家持の歌調よりも太い。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)