“さいぎしん”の漢字の書き方と例文
語句割合
猜疑心100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
チベット国民はほとんど巡査か探偵 のように猜疑心さいぎしんを起し外国人に対しては非常の注意を持って穿鑿せんさくするという有様である。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
で、続けて言いますがね、あなたはその猜疑心さいぎしんのために、鋭い機知を持ちながら、事物に対する健全な判断力までなくしてしまわれたのです。
血統というものは恐ろしいものである。酒飲みの子供は、たいてい酒飲みである。頼朝だって、ただ猜疑心さいぎしんの強い、攻略一ぽうの人ではなかった。
花吹雪 (新字新仮名) / 太宰治(著)