“げんぶち”の漢字の書き方と例文
語句割合
玄武池100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっそく、鄴都ぎょうとには、魏王宮が造営された。ここにはすでに玄武池げんぶちがある。曹操の親衛隊は、ここで船術を練り、弓馬を調練していた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……むむ。聞けば近ごろ、曹操も玄武池げんぶちに兵船を造って、舟手の教練に怠りないという噂じゃ。いずれ南征の野心であろう。切にご辺の精励をたのむぞ」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
左慈は、一竿かんを持って、らんの外へ、糸をたれた。玄武池げんぶちの水は、満々とそよぎ立ち彼の袖がひるがえるたびに、たちまち、大きなすずきが何尾も釣りあげられた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)