“きょうへき”の漢字の書き方と例文
語句割合
胸壁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまり巨大な土壇にたたみあげて、その急斜面には、鹿垣ししがきをつらね、さらに胸壁きょうへきやら板塀など二重三重のかまえを上にむすび、内にはまた大木や大石を山とつんで
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
悲愴ひそうな決意が洞のなかにながれた、洞内の戸には堅牢けんろうなかんぬきがはめられて、戸の内がわには大石が運ばれ、スワといえば、これを積みあげて胸壁きょうへきに使用する、戸のわきには窓があけられ
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ドノバン、バクスター、イルコック、グロースらの名射手めいしゃしゅは、表裏の口をまもった。目をギラギラ光らして、一発のもとにいころそうと身がまえた。戸ぎわに大石が運ばれ、胸壁きょうへきがつくられた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)