“きさだに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
喜佐谷50.0%
象谷50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここは樋口ひぐちと云う所で、そこから道は二つに分れ、一方は川の岸を菜摘の里へ、一方はうたたねの橋を渡り、桜木の宮、喜佐谷きさだに村を経て、かみの千本からこけの清水、西行庵さいぎょうあんの方へ出られる。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
うたたねの橋は、木深い象谷きさだにの奥から象の小川がちょろちょろとかすかなせせらぎになって、その淵へ流れ込むところにかかっていた。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)