“かねざね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兼実90.9%
包実9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
公家のうちでは九条関白兼実かねざねが(後の法住寺殿、又は月輪殿)法然に対する信仰は殊に比類のないものであった。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
九条兼実かねざねの如く頼朝から関白氏の長者を貰つて、頼朝に天下の実権を引渡すやうな、いつの世にも絶えまのないエゴイストの存在が巧みに利用せられてゐるのである。
家康 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
二の丸留守居役の高橋義左衛門包実かねざねが、母の父であった。兄弟たちには外祖父にあたる人だ。
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)