“かつあわのかみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
勝安房守100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「斬らなければならない! たたっ斬らなければならない! 二股武士、勝安房守かつあわのかみ! だが不思議だな、斬ることが出来ない」
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今日の内外多事に当って、どこに人物がいる。かろうじて勝安房守かつあわのかみひとりの名前が幕末史のページに光っているだけではないか。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
江戸が東京と改名され、大名はいずれも華族となり、一世の豪傑勝安房守かつあわのかみも、伯爵の栄爵を授けられた。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
誰も指をさす者のない勝安房守かつあわのかみであることが、虎の威光となっているのに、それを眼中におかず、ことに外国船引揚げというような難事業を、彼等一旗で遂行すいこうしようという振舞が言語道断である。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)