“おでまし”の漢字の書き方と例文
語句割合
御出掛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九時には帽子を冠って、前垂掛で銀行へ御出掛おでましになる。御休暇おやすみの日には御客様を下座敷へ通して、御談話おはなしでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「旦那様ですか。もう最前とっく御出掛おでましに成りました。貴方、奥様は先刻さっきから御待兼で御座ますよ」
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
並勝なみすぐれて御人の好い旦那様ですから、どんなはげしい御腹立の時でも、面と向ってはひとにそれを言得ないのでした。旦那様は御自分の髪の毛を掻毟かきむしって、畳をって御出掛おでましになりました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)