“おたるやま”の漢字の書き方と例文
語句割合
男垂山100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その谷底まで下って行けば、土地の人にしか知られていない下坂川おりさかがわのような谿流けいりゅうが馬籠の男垂山おたるやま方面から音を立てて流れて来ている。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その辺は馬籠峠の裏山つづきで、やがて大きな木曾谷の入り口とも言うべき男垂山おたるやまの付近へと続いて行っている。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
神坂村から次の吾妻村あずまむらまでの二里の間は男垂山おたるやまなどの迫ってきているところで、深い山林の中です。吾妻村まで行きますと、おじの家があります。そこがわたしの母の生まれたところです。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)