“うわさず”の漢字の書き方と例文
語句割合
噂好100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの大きな風呂敷包を背負って毎朝門前を通った噂好うわさずきな商家のかみさんのかわりに、そこにはまきざっぽうのような食麺麭しょくパンかかえた仏蘭西の婦女おんなが窓の下を通った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
幾度いくたびか既に温暖あたたかい雨が通過ぎた後の町々の続いた屋根が彼の眼に映った。噂好うわさずきな人達の口に上ることもなしに、ともかくも別れて行くことの出来るその朝が来たのを不思議にさえ思った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)