“うえもんのかみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
右衛門督100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右衛門督うえもんのかみは六条院の宮の御出産から出家と続いての出来事を病床に聞いて、いっそう頼み少ない容体になってしまった。
源氏物語:36 柏木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
息子の右衛門督うえもんのかみは、白い直垂をつけ、宗盛の直ぐ後に続いたが、この方は目もあげられず、うつ伏したまま、涙にむせんでいるのであった。平大納言時忠の車がそのあとに続いた。
右衛門督うえもんのかみが出て短い舞をしたあとで紅葉もみじの中へはいって行ったのを陪観者は興味深く思った。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
右衛門督うえもんのかみがやはりその希望を持っているということを尚侍ないしのかみが言っていたが、あれだけはすぐれた人物だから、官位がもう少し進んでいたら私も大いに考慮するが、まだ今のところでは地位が不十分だ。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
自分は女三の宮を得たいと絶えず思っている右衛門督うえもんのかみであった。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
右衛門督うえもんのかみの病気は快方に向くことなしに春が来た。
源氏物語:36 柏木 (新字新仮名) / 紫式部(著)