“いもせうちう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薯焼酎50.0%
藷焼酎50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酒は薯焼酎いもせうちうとかで、鼻へ持つてくると、ぷんと臭い。徳利が、二本もやかんにつけてあつたので、富岡は薯焼酎とは思はなかつたのだ。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
それにしても、ゆき子の生命に、少しでも、この薬が反響したといふ事は、富岡には、嬉しかつた。富岡はすつかり疲れてしまつてゐる。夜になつて、また薯焼酎いもせうちうを、ゆき子の枕許まくらもとで飲んだ。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
山の上は、珍しく土砂降どしやぶりの雨だつた。富岡は、町へ降りるのを、一日のばして、事務所のストーブにあたり、山の人達五六人と、薯焼酎いもせうちうを飲んでゐた。里へ降りて、官舎へ戻る勇気はなかつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
鹿児島には名物の藷焼酎いもせうちうがある。そして藷焼酎を飲むためにこの世へ生れて来たやうな男も随分居る。赤塚氏はそんな男を相手に藷焼酎をしたゝか飲んだ。そしてさかなには支那の談話はなしをたんとした。