“あくぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
灰汁抜60.0%
悪抜20.0%
灰拔20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お雪ちゃんは、その瞬間の印象では、この辺で、ちょっと灰汁抜あくぬけのしたイナセな兄さんだと認めると共に、どうもどこかで見たような男だと感じました。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
一つ長家で親切でございますから、此の事を國藏に頼むと、國藏も根が悪党で、悪抜あくぬけたのでございますから親切がございますから
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と思つてゐると、すこし痩せたかと思ふが、あの、ありあまる髮をキユツとしめて、無造作に卷いた、色の白い顏が笑つた。胸もともキチンとした縞の着附けで、例によつて灰拔あくぬけのした瀟洒な彼女だ。
あるとき (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)