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『光を覆うものなし』
ふりがな文庫
『
光を覆うものなし
(
ひかりをおおうものなし
)
:
――競輪不正事件――
(
――けいりんふせいじけん――
)
』
私はこの事件を告発して、いったん検察庁にまかせたのだから、検察庁の調査が完了して公式の発表が行われるまで、私自身の発言は差し控えるツモリであった。 ところが十月二日の朝日と毎日の朝刊に妙な記事が現れた。沼津地検へだした証拠物件の写真を静岡国 …
著者
坂口安吾
初出
「新潮 第四八巻第一二号」1951(昭和26)年11月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約25分(500文字/分)
朗読目安時間
約41分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
反駁
(
はんばく
)
呆
(
あき
)
噂
(
うわさ
)
尚
(
なお
)
忽
(
たちま
)
斧
(
おの
)
米
(
メートル
)