地なる響ちなるひびき
暗き浜辺をたどり来たり、 水際真近く砂を握る。 握る真砂のもろきうちに、 闇の力はその尾振ひ、 手をばつたひて胸に響く。 君よ、御空の星を説きて、 地なるひゞきを忘る勿れ、 遠き深みの浪は寄せて、 幾重打ちては畳む砂ぞ。 たとへもろくぞ砕け …