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『地なる響』
ふりがな文庫
『
地なる響
(
ちなるひびき
)
』
暗き浜辺をたどり来たり、 水際真近く砂を握る。 握る真砂のもろきうちに、 闇の力はその尾振ひ、 手をばつたひて胸に響く。 君よ、御空の星を説きて、 地なるひゞきを忘る勿れ、 遠き深みの浪は寄せて、 幾重打ちては畳む砂ぞ。 たとへもろくぞ砕け …
著者
岩野泡鳴
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「国詩 第五号」1905(明治38)年7月10日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
永劫
(
とは
)
水際
(
みぎは
)
勿
(
なか
)
布
(
し
)
浪
(
なみ
)
真砂
(
まさご
)