魚をじかに火で炙るということは、ほかの国ではしないことなのか。西洋を旅行して、裏町を歩いても、魚を焼く匂いをかいだ記憶はないように思う。青煙散ジテ入ル五侯ノ家、という唐詩の句は、別のことを詠じたものであるが、とにかく、脂ののった魚を焼く煙が …
著者 | 小泉信三 |
ジャンル | 技術・工学 > 家政学・生活科学 > 食品 料理 |
初出 | 「あまカラ 新年号 第六十五号」甘辛社、1957(昭和32)年1月5日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約4分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約7分(300文字/分) |