幽霊を見る人を見るゆうれいをみるひとをみる
京都の新京極は食べ物屋の飾りつけよりも、小間物や洋品を商う店の京都色の方が強くくる。 その新京極のチャチな家で夜更けてから飯を食べた——といっても連れは酒飲みだから飲まずにはいなかった。外へ出ると星の光が冴えていた。あしたの朝は屹と霜が深か …