デュパンという男は申すまでもなくポーの小説に出てくる探偵である。もっともこの探偵の出てくる小説は、「モルグ街の殺人」と「盗まれた書類」と「マリー・ロジェ奇談」とこの三つしかない。探偵小説には必ず探偵が必要であるというヴァン・ダインの筆法から …
著者 | 平林初之輔 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「新青年 第一一巻第一一号夏季増刊号・新選探偵小説傑作集」1930(昭和5)年8月号 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約5分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約8分(300文字/分) |