久し振りに上京すると感心する事ばかりである。音のないゴーストップに面喰らい、自動車の安いのに感心し、警視庁の親切なのに恐れ入るなぞ、枚挙に暇あらず。少々痛め付けられ気味で、故郷へ帰りかけている処へ、或る人のステッキ・ボーイとなって相州小田原 …
著者 | 夢野久作 |
ジャンル | 芸術・美術 > 諸芸・娯楽 > 茶道 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「文芸通信」1935(昭和10)年4月 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約5分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約8分(300文字/分) |