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『神経』
ふりがな文庫
『
神経
(
しんけい
)
』
今年の正月、私は一歩も外へ出なかった。訪ねて来る人もない。ラジオを掛けっ放しにしたまま、浮浪者の小説を書きながら三※日を過した。土蜘蛛のようにカサカサの皮膚をした浮浪者を書きながら、現実に正月の浮浪者を見るのはたまらなかった。浮浪者だけでは …
著者
織田作之助
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「文明 春季号」1946(昭和21)年4月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約28分(500文字/分)
朗読目安時間
約46分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
参
(
さん
)
出
(
い
)
美味
(
おいし
)
何時
(
なんどき
)
妓
(
おんな
)
妓
(
こ
)
紫蘇
(
しそ
)