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『帽子のない水兵』
ふりがな文庫
『
帽子のない水兵
(
ぼうしのないすいへい
)
』
まだ横須賀行の汽車が電化しない時のことであった。夕方の六時四十分比、その汽車が田浦を発車したところで、帽子を冠らない蒼い顔をした水兵の一人が、影法師のようにふらふら二等車の方へ入って往った。 (またこの間の水兵か) それに気の注いた客は、数 …
著者
田中貢太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
伴
(
づ
)
比
(
ごろ
)
冠
(
かぶ
)
注
(
つ
)
蒼
(
あお
)
轢死
(
れきし
)