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『或る五月の朝の話』
ふりがな文庫
『
或る五月の朝の話
(
あるごがつのあさのはなし
)
』
「シン!シン!」 夢の中で彼は、さう自分の名前を呼ばれてゐるのに気づいたが、と同時にギュツと頬ツぺたをつねりあげられたので、思はずぎよツとして眼を見開いた。——Fが酷い仏頂面をして彼を睨んでゐた。彼は、縁側の椅子に凭れてうたゝ寝をしてゐたの …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文章倶楽部 第九巻第六号」新潮社、1924(大正13)年6月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約11分(500文字/分)
朗読目安時間
約19分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
雀躍
(
こをど
)
呷
(
あふ
)
発
(
あば
)
稀
(
たま
)
美味
(
おい
)
何時
(
いつ
)