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『シベリヤに近く』
ふりがな文庫
『
シベリヤに近く
(
シベリヤにちかく
)
』
「うむ、それから」 と興に乗じた隊長は斜な陽を、刃疵のある片頬に浴びながら、あぶみを踏んで一膝のり出した。すると鞍を揉まれたので、勘違いして跳ね出そうとした乗馬に「ど、どとッ、畜生」と、手綱をしめておいて、隊長は含み笑いに淫猥な歯をむいて …
著者
里村欣三
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約12分(500文字/分)
朗読目安時間
約20分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
態
(
ざま
)
刃疵
(
きず
)
岱赭
(
たいしゃ
)
羅刹
(
らせつ
)
苦力
(
クーリー
)
赭黒
(
あかぐろ
)
靡
(
なび
)