『星（ほし）』

天幕の破れ目から見ゆる砂漠の空の星、駱駝の鈴の音がする。背戸の田圃のぬかるみに映る星、籾磨歌が聞える。甲板に立って帆柱の尖に仰ぐ星、船室で誰やらが欠びをする。 （明治三十二年十月『ホトトギス』） …

著者	寺田寅彦
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「ホトトギス　第三巻第一号」1899（明治32）年10月26日
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約1分（500文字/分）
朗読目安時間	約1分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

欠（あく） 尖（さき） 田圃（たんぼ） 背戸（せど） 駱駝（らくだ）

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