トップ
>
『解かれた象』
ふりがな文庫
『
解かれた象
(
とかれたぞう
)
』
上野の動物園の象が花屋敷へ引っ越して行って、そこで既往何十年とかの間縛られていた足の鎖を解いてもらって、久しぶりでのそのそと檻の内を散歩している、という事である。話を聞くだけでもなんだかいい気持ちである。肩の凝りが解けたような気がする。 事 …
著者
寺田寅彦
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出
「女性改造」1924(大正13)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約12分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
上野
(
うえの
)
暇
(
いとま
)
檻
(
おり
)
畢竟
(
ひっきょう
)
貼
(
は
)
顛末
(
てんまつ
)
高尚
(
こうしょう
)