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引張込
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ひっぱりこ
ふりがな文庫
“
引張込
(
ひっぱりこ
)” の例文
これは小供が
彼方
(
あっち
)
向いているのを、美味しい物即ち肉を喰わせてやるから、
此方
(
こっち
)
へ向けといって
引張込
(
ひっぱりこ
)
む意で、これがいわゆる育の字の講釈だそうである。
教育の目的
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
あんな
素性
(
わけ
)
も分らねえ者を無闇に
引張込
(
ひっぱりこ
)
んでしまって何うするだ、医者様の薬礼まで己が
負
(
しょ
)
わなければなんねえ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
神田の
兄哥
(
あにい
)
、深川の親方が本郷へ来て旅籠を取る
数
(
すう
)
ではないから、家業はそれっきりである上に、
俳優狂
(
やくしゃぐるい
)
を始めて茶屋小屋
入
(
ばいり
)
をする、
角力取
(
すもうとり
)
、芸人を
引張込
(
ひっぱりこ
)
んで雲井を吹かす、酒を飲む、
骨牌
(
かるた
)
を
弄
(
もてあそ
)
ぶ
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
美
(
い
)
い酒を持って行って一ぱい
遣
(
や
)
って、
衝立
(
ついたて
)
の内に居るのだね、それで娘がお百度を踏んで
帰
(
けえ
)
る所を
引張込
(
ひっぱりこ
)
んで、お前さんが
乙
(
おつ
)
う世辞を云って一杯飲んでお呉れと盃をさして、調子の
好
(
い
)
い事を云うと
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お
前
(
めえ
)
は男が
好
(
い
)
いから
娘
(
むすめ
)
を
引張込
(
ひっぱりこ
)
んで、優しげに話をして、色事になっちまえ、色事になって
何処
(
どこ
)
かへ
突走
(
つッぱし
)
れ……
己
(
おら
)
の
家
(
うち
)
へ逃げて
来
(
こ
)
う、其の上で己が行って、父さまに会ってよ、お前も気に入るめえが
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“引張”で始まる語句
引張
引張出
引張凧
引張合
引張回