“引張合”の読み方と例文
読み方割合
ひっぱりあ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その二人、もう一人のが明座ッてやっぱり婦人で、今のを聞くと、二言ばかり、二人で密々ひそひそと言ったが否や、手を引張合ひっぱりあった様子で、……もっとも暗くってよくは分らないが。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これも風呂敷包を中結なかゆわえして西行背負さいぎょうじょいに背負っていたが、道中みちなかへ、弱々と出て来たので、横に引張合ひっぱりあった杖が、一方通せん坊になって、道程標みちしるべの辻の処で、教授は足を留めて前へ通した。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)