“麾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしまね69.1%
さしま14.5%
5.5%
まねき3.6%
ざい3.6%
さまね1.8%
まね1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は、有王が泣き止むのを待って、有王の右の手をつかんで、妻をさしまねくと、有王をぐんぐん引張りながら、自分の小屋へ連れて帰った。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
さう云つて、夫人は信一郎をさしまねいた。どちらかと云へば、小心な信一郎は、多くの先客を押し分けて、夫人の傍近く坐ることが、可なり心苦しかつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
敵ありと、大物見の合図あらば、すぐ押太鼓を鳴らし、寸毫すんごう乱れをみせるな。組頭どもは、勝家がの手もとに眼をあつめよ
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
六日の朝、三宅島が見えたので、大急ぎでまたまねきを上げたがどうにもならない。情けない情けないといっているうちに、三宅島も波の下に沈んでしまった。
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
木やり音頭取おんどとり五七人花やかなる色木綿いろもめん衣類いるゐ彩帋いろがみざいとりて材木の上にありて木やりをうたふ。
と、謙信は、杯でまねいた。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)