“雪明”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆきあかり60.0%
ゆきあか40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何殿どなたです」と、大和おほわ雪明ゆきあかりにすかして問ふを、門前の客はそでの雪払ひもへず、ヒラリとばかり飛び込めり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
雪明ゆきあかりと一口に云うものの、白い雪もう一面に烈しく降って来ては雨と変らぬまでに天地は暗いのである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
更に雪明ゆきあかりですかしてると、土間の隅には二三枚の荒莚あらむしろが積み重ねてあったので、お葉はこれ持出もちだしてかまちの上に敷いた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
が、雪明ゆきあかりに見た相手の姿は、不思議にも雲水うんすいのようでしたから、誰も追う者のないのを確かめたのち、もう一度あの茶室の外へ、大胆だいたんにも忍んで行ったのです。
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)