“雪沓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆきぐつ80.0%
つまご10.0%
かんじき5.0%
せった5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みちももうそんなにけはしくはありませんでしたし雪もすこし薄くなったやうでした。それでも二人の雪沓ゆきぐつは早くも一寸も埋まりました。
ひかりの素足 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
赤い布片きれか何かで無雑作に髪を束ねた頭を、垢染みた浅黄の手拭に包んで、雪でも降る日には、不格好な雪沓つまごを穿いて、半分に截つた赤毛布を頭からスツポリ被つて来る者の多い中に
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ちよつと徳利とくりつておくれ雪沓かんじきんで……ひもが切れたんだよ。
腕車くるまからじきに雪沓せったばきで上って来たM先生は、浅い味噌濾みそこし帽子を冠ったまま、疲れた体を壁に倚りかかってしばらく椅子に腰かけてみたり、真中の寝台にひじを持たせなどして
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)