雪明ゆきあか)” の例文
更に雪明ゆきあかりですかしてると、土間の隅には二三枚の荒莚あらむしろが積み重ねてあったので、お葉はこれ持出もちだしてかまちの上に敷いた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
が、雪明ゆきあかりに見た相手の姿は、不思議にも雲水うんすいのようでしたから、誰も追う者のないのを確かめたのち、もう一度あの茶室の外へ、大胆だいたんにも忍んで行ったのです。
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)