“隣家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
となり82.3%
りんか14.9%
おとなり1.4%
となりや0.7%
もより0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上杉の隣家となりは何宗かの御梵刹おんてらさまにて寺内廣々と桃櫻いろ/\植わたしたれば、此方の二階より見おろすに雲は棚曳く天上界に似て
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
くさかるかまをさへ買求かひもとむるほどなりければ、火のためまづしくなりしに家をやきたる隣家りんかむかひて一言いちごんうらみをいはず、まじはしたしむこと常にかはらざりけり。
春雨がしとしと降ってる静かな日に、宿の隣家おとなりで美人が琴をいてるのを、気楽に寝転ねころんで聴いているのは、詩的でいいじゃありませんか
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
隣家となりや秀夫ひでおくんのおとうさんは、お役所やくしょやすに、そと子供こどもたちといっしょにたこをげて、愉快ゆかいそうだったのです。
北風にたこは上がる (新字新仮名) / 小川未明(著)
坐敷ざしきすわつたまゝこともなく茫然ぼんやりそとながめてたが、ちらとぼくさへぎつてまた隣家もより軒先のきさきかくれてしまつたものがある。それがおきぬらしい。ぼくそとた。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)