“限(か)” の例文
腸(はらわた)断(た)えざらん限(か)ぎりなき心(こゝろ)のみだれ忍艸(しのぶぐさ)小紋(こもん)のなへたる衣(きぬ)きて薄(うす)くれなゐのしごき帯(おび)前に結びたる姿((すが)た)今(いま)幾日(いくひ)見(み)らるべきものぞ年頃(としごろ)日頃(ひごろ)片時(かたとき)はなるゝ間(ひま)なく睦(むつ)み合(あ)ひし中(うち)になど底(そこ)の心(こゝろ)知(し)れざりけん少(ちい)さき胸(むね)に今日(けふ)までの物思(ものおも)ひはそも幾何(いくばく)ぞ昨日(きのふ)の夕暮(ゆふぐれ)お福(ふく)が涙(なみだ)ながら語(かた)るを
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)