路普請みちぶしん)” の例文
引返して馬車を雇はうと思つたがこの停車場ステエシヨンには馬車が居ないと曙村が云ふ。路普請みちぶしんをして居る土方に聞くと、このみち真直まつすぐけ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
中日は村総出そうでの草苅り路普請みちぶしんの日とする。右左からほしいままに公道をおかした雑草や雑木の枝を、一同らした鎌で遠慮会釈えしゃくもなく切払う。人よく道をひろむを、文義もんぎ通りやるのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
開墾場の人々は、事務所の前から原始林を過ぎて村里へ通ずる路の、路普請みちぶしんだった。
熊の出る開墾地 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
袈裟けさかけた坊さんが畑の向うを通る。中日は村の路普請みちぶしん。遊び半分若者総出で、道側みちばたにさし出た木の枝を伐り払ったり、ちっとばかりの芝土を路の真中まんなかほうり出したり、路壊みちこわしか路普請か分からぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)