“赤蕪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかかぶ80.0%
あかかぶら20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土地で一番豊富なのは豆のもやしと赤蕪あかかぶであり、銀子は自分も好きな赤蕪を、この八百屋に頼んで、東京へ送ったりしたことから懇意になり、風呂ふろの帰りなどに
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
背にかばって立った教授が、見ると、繻子しゅすの黒足袋の鼻緒ずれに破れたやつを、ばたばたと空にねる、治兵衛坊主を真俯向まうつむけに、押伏せて、お光が赤蕪あかかぶのような膝をはだけて
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
真中に鈴白すずしろの札立てたるは葉五、六寸ばかりの赤蕪あかかぶらにてくれないの根を半ば土の上にあらはしたるさまことにきはだちて目もさめなん心地する。『源語げんご』『枕草子まくらのそうし』などにもあるべきおもむきなりかし。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
大阪の天王寺かぶら、函館の赤蕪あかかぶら、秋田のはたはた魚、土佐のザボン及びかん類、越後えちごさけ粕漬かすづけ足柄あしがら唐黍とうきび餅、五十鈴いすず川の沙魚はぜ、山形ののし梅、青森の林檎羊羹りんごようかん越中えっちゅう干柿ほしがき、伊予の柚柑ゆずかん備前びぜんの沙魚
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)