“蒸發（じようはつ）” の例文
新字：蒸発
潜𤍠（せんねつ）といふのは物體（ぶつたい）が融解（ゆうかい）したり、また蒸發（じようはつ）するときに要（よう）する𤍠量（ねつりよう）です。そんなわけで森林（しんりん）の附近（ふきん）の空氣（くうき）はいつも冷（ひ）えてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) ／ 本多静六(著)
土（つち）が保有（ほいう）すべき水分（すゐぶん）がそれ程（ほど）蒸發（じようはつ）し盡（つく）しても其（そ）の吹（ふ）き渡（わた）る間（あひだ）は西風（にしかぜ）は決（けつ）して空（そら）に一滴（てき）の雨（あめ）さへ催（もよほ）させぬ。
土 (旧字旧仮名) ／ 長塚節(著)
くはしくいふと森林（しんりん）の中（なか）は比較的（ひかくてき）濕氣（しつき）が多（おほ）く、温度（おんど）も低（ひく）く、木（き）が茂（しげ）つてゐますから、水分（すいぶん）の蒸發（じようはつ）することも少（すくな）い。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) ／ 本多静六(著)
よく茂（しげ）つてゐる森林（しんりん）では、降（ふ）つた雨（あめ）の四分（しぶん）の一（いち）は枝（えだ）や葉（は）の上（うへ）にたまつて後（のち）にだん／＼と蒸發（じようはつ）します。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) ／ 本多静六(著)