“苦(あ)” の例文
水を打懸(ぶっか)けるぞ。「啖(くら)い附くぞ。「苦(あ)、痛、ほんとに啖(くい)ついたな。この狂女(きちがい)め、と振払う、むしゃぶりつくを突飛ばす。がたぴしという物音は皿鉢飛んだ騒動(さわぎ)なり。 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
買いたるは手品師にて、観世物(みせもの)の磔(はりつけ)にするなりき。身体(からだ)は利かでも可(よ)し、槍(やり)にて突く時、手と足掙(もが)きて、苦(あ)と苦痛の声絞らするまでなれば。これにぞ銀六の泣きしなる。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と急所を取って突廻せば、鉄蔵は虫の呼吸(いき)、「姉(あね)え、御免ねえ、苦(あ)、苦(あ)、放してくんねえてば、苦しい、むむ。」と苦み掙(もが)くを煙管の乱打、「死ぬる死ぬる。」と呻(うめ)き叫ぶを殺しかねざる気色なり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「苦(あ)ッ」
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)