“老婢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばあや45.7%
ろうひ43.5%
ばあさん4.3%
ばあ2.2%
はしため2.2%
らうひ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老婢ばあやの話によると、宇都宮のざいにいる老人の甥の娘とかが今度むこを取るについて、わざわざ呼ばれて行ったということであった。
半七捕物帳:21 蝶合戦 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
家を出て女給にでもと相談をかけられたのを留めたのも老婢ろうひのまきであつたし、それかと言つて、家にゐて伯母夫婦の養女になり
蔦の門 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
平常いつもと違って客はないし、階下した老婢ばあさん慈姑くわいを煮る香ばしい臭いをききながら、その夜くらい好い寝心地の夜はなかった。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
たまにそれとなく入っていって柳沢の留守に老婢ばあさんと茶の間の火鉢ばちのところで、聞かれるままにお前のうわさばなしなどをしたりして
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
姿なりこそ嶋田しまだ大人をとなづくらせたれどしようところ人形にんぎやうだいてあそびたきほどの嬰兒ねヽさまがにはかにおちしたさるどうやう、なみだのほかになんかんがへもなくおたみ老婢はしためそでにすがつて
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
これは阿呆あはうな子で、学校へ行くのが厭だと云つて居るのですと老婢らうひはよく私に教へました。さう云はれます度に私は身慄みぶるひがしました。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)