“絶望”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜつぼう65.6%
ぜつばう18.8%
ぜつまう9.4%
だめ3.1%
つまらん3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金持かねもちは、金色こんじきうおべれば、この病気びょうきがなおるということをきますと、絶望ぜつぼうのうちにかすかな希望きぼうみとめたのであります。
金の魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
期待きたいしてあるものにはかうばられたやう絶望ぜつばうとが混淆こんかう紛糾ふんきうした自暴自棄やけ態度たいどもつておつぎをめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あな、あかき血浴びしごとも啼き狂ひ絶望ぜつまううなりはしる。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ヂュリ おゝ、はやめて、そしてしめてまうたら、わたしと一しょにいてくだされ。もう絶望だめぢゃ! 絶望だめぢゃ、絶望だめぢゃ!
四度目にはもう絶望つまらんちいうて棺桶へ入れられかけた事もあります。私の兄貴分の大惣だいそうナンチいう奴は棺の中でお経を聞きながらビックリして、ウウ——ンと声を揚げて助かりました位で……イエイエ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)